No.242 ブラック対策と官制ワーキングプアなくせ
2015年 03月 27日
2015年3月27日号
区議会第1回定例会の、党区議団の質問から
若者を使い捨てにする社会に未来はありません。日本共産党区議団は、毎議会で、ブラック企業・ブラックバイトを規制するために、国と区が責任を果たすよう求めてきました。今回のニュースでは、第1回定例会での党区議団の質問を報告します。
●区としてブラック企業対策を!
質問
厚生労働省の調査でも高校・大学を卒業して初めての就職先の約4割が非正規雇用となっています。
ブラック企業、ブラックバイトが横行し、異常な長時間労働、サービス残業、過労死・過労自殺が増加し、若者の自殺率は先進7カ国の中で最悪な事態となっています。
また、最低賃金があまりに低く、懸命に働いても貧困から抜け出すことができず、1500万人が年収二百万円以下のワーキングプアとなっています。
区内でも大手居酒屋、衣料品・電気量販店などが、ブラック企業大賞にノミネートされ若者が厳しい雇用のもとで働かされています。若者が未来に希望を持てない、ブラックバイト・ブラック企業をなくすのは政治の責任です。
企業が違法な働かせ方をしている要因の一つに、経営者や若者も労働法を知らないことも問題だと労働組合からも指摘されています。区として若者が気軽に労働相談できる窓口を設置すること。
また、東京商工会議所渋谷渋部などに法令順守を働きかけていくなど協力を申し入れるべきと考えますが区長の所見を伺います。
区長答弁
ブラック企業への対応でございますけれど、雇用や働き方についての相談窓口については、既に「渋ビッテ」で相談に応じておりますので、新たに若者の相談窓口を設置する考え方は持っておりません。
なお、東京商工会議所渋谷支部とは、協力しながら適切に相談窓口を紹介してまいります。
●官制ワーキングプアなくし、若者支援を!
質問
升添都知事が都民要望に応え、今後3年間で1万5千人の正規雇用を増やすため、中小企業が非正規雇用から正規雇用に変えた場合50万円の補助などの支援策を打ち出したことは希望を与えるものです。
この制度の活用を区内事業者に働きかけるべきと考えます。
また、保育園や区役所の窓口業務など低賃金で働く、官製ワーキングプアをなくし正規職員として雇用すべきと考えますが区長に伺います。
重労働に加え、低賃金で働く民間の保育士、介護職員の人手不足が問題になっています。処遇改善を国や都も打ち出していますが、区としても支援を行うべきと考えますが区長の所見を伺います。
また、低賃金で働く若者が住み続けられるよう家賃補助制度を復活すべきと考えますが区長に所見を伺います。
区長答弁
区立保育園あるいは区役所窓口に派遣労働者または業務受託会社の社員を配置しているけれども、官制ワーキングプアを中止してほしいと、こういうようなお尋ねでございました。
ライフスタイルの多様化の中で、人々が求める雇用形態が生まれてまいっております。
本区においても、厳しい財政状況の中で、主に公務員でなくてもできる仕事については民間に委ねていくなど行政改革を進めている所でございます。
●土壌汚染の実態も取得経過も区民にも議会にも報告なし!
32億円の幡ヶ谷2丁目防災公園用地取得問題
区長が、一昨年末に取得を表明していた「幡ヶ谷2丁目防災公園」用地について、区が3月3日に売買契約を結び、取得していたことが党区議団の調査で明らかになりました。
しかも、4月10日から、建物の解体工事や汚染土壌の除去工事が始まるというのです。区民も区議会もまったく「寝耳に水」の話です。
この用地取得については、一昨年11月の第4回区議会で、防災公園用地として取得を明らかにし、住民から「防災の役に立たない」との批判の広がりの中で、昨年3月の区議会定例会では、この土地に高齢者住宅などを設置すると言い出しました。
しかし、この土地は、ガラス工場のあった場所で、土壌汚染が疑われていたため。昨年12月の区議会本会議で、私は土壌汚染の実態調査を行っているのかなどを区長に質しました。
これに対して、初めて区長は、土壌汚染の可能性を認めましたが、取得表明から、現在にいたるまで、土壌汚染の実態も取得日程についても、区民や区議会には一切報告がありませんでした。
こんな区民不在、安全無視のやり方は到底許されないことです。
ましてや、この場所に高齢者住宅や保育園、公園などを設置することがふさわしいのかも改めて問われます。
高齢者住宅などの福祉施設なら、私も議会で再三求めてきたように、同じ幡ヶ谷2丁目にある旧幡ヶ谷原町都営住宅跡地を安く取得して設置すべきではないでしょうか。
区議会第1回定例会の、党区議団の質問から
若者を使い捨てにする社会に未来はありません。日本共産党区議団は、毎議会で、ブラック企業・ブラックバイトを規制するために、国と区が責任を果たすよう求めてきました。今回のニュースでは、第1回定例会での党区議団の質問を報告します。
●区としてブラック企業対策を!
質問
厚生労働省の調査でも高校・大学を卒業して初めての就職先の約4割が非正規雇用となっています。
ブラック企業、ブラックバイトが横行し、異常な長時間労働、サービス残業、過労死・過労自殺が増加し、若者の自殺率は先進7カ国の中で最悪な事態となっています。
また、最低賃金があまりに低く、懸命に働いても貧困から抜け出すことができず、1500万人が年収二百万円以下のワーキングプアとなっています。
区内でも大手居酒屋、衣料品・電気量販店などが、ブラック企業大賞にノミネートされ若者が厳しい雇用のもとで働かされています。若者が未来に希望を持てない、ブラックバイト・ブラック企業をなくすのは政治の責任です。
企業が違法な働かせ方をしている要因の一つに、経営者や若者も労働法を知らないことも問題だと労働組合からも指摘されています。区として若者が気軽に労働相談できる窓口を設置すること。
また、東京商工会議所渋谷渋部などに法令順守を働きかけていくなど協力を申し入れるべきと考えますが区長の所見を伺います。
区長答弁
ブラック企業への対応でございますけれど、雇用や働き方についての相談窓口については、既に「渋ビッテ」で相談に応じておりますので、新たに若者の相談窓口を設置する考え方は持っておりません。
なお、東京商工会議所渋谷支部とは、協力しながら適切に相談窓口を紹介してまいります。
●官制ワーキングプアなくし、若者支援を!
質問
升添都知事が都民要望に応え、今後3年間で1万5千人の正規雇用を増やすため、中小企業が非正規雇用から正規雇用に変えた場合50万円の補助などの支援策を打ち出したことは希望を与えるものです。
この制度の活用を区内事業者に働きかけるべきと考えます。
また、保育園や区役所の窓口業務など低賃金で働く、官製ワーキングプアをなくし正規職員として雇用すべきと考えますが区長に伺います。
重労働に加え、低賃金で働く民間の保育士、介護職員の人手不足が問題になっています。処遇改善を国や都も打ち出していますが、区としても支援を行うべきと考えますが区長の所見を伺います。
また、低賃金で働く若者が住み続けられるよう家賃補助制度を復活すべきと考えますが区長に所見を伺います。
区長答弁
区立保育園あるいは区役所窓口に派遣労働者または業務受託会社の社員を配置しているけれども、官制ワーキングプアを中止してほしいと、こういうようなお尋ねでございました。
ライフスタイルの多様化の中で、人々が求める雇用形態が生まれてまいっております。
本区においても、厳しい財政状況の中で、主に公務員でなくてもできる仕事については民間に委ねていくなど行政改革を進めている所でございます。
●土壌汚染の実態も取得経過も区民にも議会にも報告なし!
32億円の幡ヶ谷2丁目防災公園用地取得問題
区長が、一昨年末に取得を表明していた「幡ヶ谷2丁目防災公園」用地について、区が3月3日に売買契約を結び、取得していたことが党区議団の調査で明らかになりました。
しかも、4月10日から、建物の解体工事や汚染土壌の除去工事が始まるというのです。区民も区議会もまったく「寝耳に水」の話です。
この用地取得については、一昨年11月の第4回区議会で、防災公園用地として取得を明らかにし、住民から「防災の役に立たない」との批判の広がりの中で、昨年3月の区議会定例会では、この土地に高齢者住宅などを設置すると言い出しました。
しかし、この土地は、ガラス工場のあった場所で、土壌汚染が疑われていたため。昨年12月の区議会本会議で、私は土壌汚染の実態調査を行っているのかなどを区長に質しました。
これに対して、初めて区長は、土壌汚染の可能性を認めましたが、取得表明から、現在にいたるまで、土壌汚染の実態も取得日程についても、区民や区議会には一切報告がありませんでした。
こんな区民不在、安全無視のやり方は到底許されないことです。
ましてや、この場所に高齢者住宅や保育園、公園などを設置することがふさわしいのかも改めて問われます。
高齢者住宅などの福祉施設なら、私も議会で再三求めてきたように、同じ幡ヶ谷2丁目にある旧幡ヶ谷原町都営住宅跡地を安く取得して設置すべきではないでしょうか。
by tanakamasayan
| 2015-03-27 00:00
| 田中まさや区政リポート