No.179 渋谷区立代々木保育園の仮設園舎決まる
2013年 11月 15日
2013年11月15日号
定数拡大は不可能に──認可園の増設こそ必要
11月7日の文教委員会で、「代々木保育園仮設園舎の設置について」、「恵比寿地区認定こども園(仮称)工事説明会等について」、「平成26年に開設する認定こども園の名称等について」の3件が報告されました。
●代々木保育園仮設園舎は…
代々木保育園(区民会館や敬老館などと併設)は、築40年以上経過し、耐震診断でもBランクでした。党区議団は、予ねてから耐震補強を求めてきました。今年度予算でこの複合施設の耐震補強工事が決まり、第2回定例会で、仮設園舎設置のための補正予算3億6,760万円が組まれ、仮設園舎の場所の選定が進めてられていました。
今回の報告で、仮設園舎の場所として、現在の代々木保育園の前の道を挟んだ向かいの土地625㎡(代々木3-52-4現在は駐車場)を、平成25年11月から平成27年5月まで(19か月)、坪77万円で賃貸借して仮設園舎を設置することが明らかになりました。
仮設園舎は、プレハブ2階建てで、床面積は約500㎡。園児定数は、現在の代々木保育園と同じ84人(0歳児9人、1歳児12人、2歳児13人、3歳児18人、4歳児16人、5歳児16人)。補正予算の際に予定されていた28人(1歳児12人、2歳児12人、3歳児4人)の定数増は、敷地面積の制約から不可能になりました。
●場当たり止め認可園増設を
この間、区は財政削減を目的に、区立保育園をつぶして認定こども園に置き換えてきました。
昨年の西原保育園に続き、今年は、神宮前、上原両保育園と次々と区立保育園を廃園にし、区立認可園定数を200人以上も減らしてきました。その結果、今年4月に、第一希望で認可保育園に入れなかった待機児は、235人に及びました。
そこで、廃園にした区立保育園の跡地に、認定こども園の分園を設置したり、恵比寿公園の一部を使って恵比寿地区認定こども園(仮称)を設置、代々木保育園の仮設による定数増などで、待機児の解消をしようとしています。
しかし、区立保育園つぶしには反対の声が広がり、恵比寿認定こども園の設置については、公園を使うなとの住民の声が広がり、代々木保育園仮設の定数増は不可能になるなど、区立保育園を廃止して認定こども園へ置き換える強引なやり方が、大きな矛盾を引き起こしています。
廃止した区立園を復活し、認可園の増設で待機児解消を進めるべきです。
中学生には中学生らしい成長が
子ども達の凛とした歌声が、体育館に響きます。本町学園の学習発表会が、10月26日(土)行われ、私も、中学3年の次男の最後の発表会ということもあり、本町幼稚園の運動会の後で駆けつけました。
次男は、学校に行くのが困難で、当日も先生からの電話でようやく駆けつけた状態でした。いまの中学3年生は、学校統廃合によって、小学校時代の同級生がバラバラにされ、仮設校舎での生活を2年間余儀なくされるなど、その影響を大きく受けた学年でもありました。
もちろん、先生をはじめ、PTAや地域のみなさんは、懸命に子どもに向き合ってその成長を応援していただきました。その点でも、感慨ひとしおの発表会でもありました。
学習発表会の午前中が中学生の合唱コンクールで、1、2年生は、各2クラス、3年生は1クラスに特別支援学級を加えたクラス対抗です。
結果は、3年A組と2年A組が同点優勝となりました。声の質、感情移入や歌唱技術など、やはり中学生と小学生が一緒にコンクールをやるのは無理があることも実感しました。
実行委員長Mくんは、プログラムに掲載されたあいさつで、「今回からは小中別々となり、合唱はクラス対抗で競っていく合唱コンクールになったので、中学生らしい学習発表会にしていきたい」と感動的な決意を語っています。
施設一体型小中一貫校が始まって1年半、小学生は小学生らしい、中学生は中学生らしい生活と教育の場としてこのままで良いのか、児童生徒、保護者、学校関係者、地域住民が参加して、改めて検証する必要があります。
定数拡大は不可能に──認可園の増設こそ必要
11月7日の文教委員会で、「代々木保育園仮設園舎の設置について」、「恵比寿地区認定こども園(仮称)工事説明会等について」、「平成26年に開設する認定こども園の名称等について」の3件が報告されました。
●代々木保育園仮設園舎は…
代々木保育園(区民会館や敬老館などと併設)は、築40年以上経過し、耐震診断でもBランクでした。党区議団は、予ねてから耐震補強を求めてきました。今年度予算でこの複合施設の耐震補強工事が決まり、第2回定例会で、仮設園舎設置のための補正予算3億6,760万円が組まれ、仮設園舎の場所の選定が進めてられていました。
今回の報告で、仮設園舎の場所として、現在の代々木保育園の前の道を挟んだ向かいの土地625㎡(代々木3-52-4現在は駐車場)を、平成25年11月から平成27年5月まで(19か月)、坪77万円で賃貸借して仮設園舎を設置することが明らかになりました。
仮設園舎は、プレハブ2階建てで、床面積は約500㎡。園児定数は、現在の代々木保育園と同じ84人(0歳児9人、1歳児12人、2歳児13人、3歳児18人、4歳児16人、5歳児16人)。補正予算の際に予定されていた28人(1歳児12人、2歳児12人、3歳児4人)の定数増は、敷地面積の制約から不可能になりました。
●場当たり止め認可園増設を
この間、区は財政削減を目的に、区立保育園をつぶして認定こども園に置き換えてきました。
昨年の西原保育園に続き、今年は、神宮前、上原両保育園と次々と区立保育園を廃園にし、区立認可園定数を200人以上も減らしてきました。その結果、今年4月に、第一希望で認可保育園に入れなかった待機児は、235人に及びました。
そこで、廃園にした区立保育園の跡地に、認定こども園の分園を設置したり、恵比寿公園の一部を使って恵比寿地区認定こども園(仮称)を設置、代々木保育園の仮設による定数増などで、待機児の解消をしようとしています。
しかし、区立保育園つぶしには反対の声が広がり、恵比寿認定こども園の設置については、公園を使うなとの住民の声が広がり、代々木保育園仮設の定数増は不可能になるなど、区立保育園を廃止して認定こども園へ置き換える強引なやり方が、大きな矛盾を引き起こしています。
廃止した区立園を復活し、認可園の増設で待機児解消を進めるべきです。
中学生には中学生らしい成長が
子ども達の凛とした歌声が、体育館に響きます。本町学園の学習発表会が、10月26日(土)行われ、私も、中学3年の次男の最後の発表会ということもあり、本町幼稚園の運動会の後で駆けつけました。
次男は、学校に行くのが困難で、当日も先生からの電話でようやく駆けつけた状態でした。いまの中学3年生は、学校統廃合によって、小学校時代の同級生がバラバラにされ、仮設校舎での生活を2年間余儀なくされるなど、その影響を大きく受けた学年でもありました。
もちろん、先生をはじめ、PTAや地域のみなさんは、懸命に子どもに向き合ってその成長を応援していただきました。その点でも、感慨ひとしおの発表会でもありました。
学習発表会の午前中が中学生の合唱コンクールで、1、2年生は、各2クラス、3年生は1クラスに特別支援学級を加えたクラス対抗です。
結果は、3年A組と2年A組が同点優勝となりました。声の質、感情移入や歌唱技術など、やはり中学生と小学生が一緒にコンクールをやるのは無理があることも実感しました。
実行委員長Mくんは、プログラムに掲載されたあいさつで、「今回からは小中別々となり、合唱はクラス対抗で競っていく合唱コンクールになったので、中学生らしい学習発表会にしていきたい」と感動的な決意を語っています。
施設一体型小中一貫校が始まって1年半、小学生は小学生らしい、中学生は中学生らしい生活と教育の場としてこのままで良いのか、児童生徒、保護者、学校関係者、地域住民が参加して、改めて検証する必要があります。
by tanakamasayan
| 2013-11-15 00:00
| 田中まさや区政リポート