No.118 『なくそう原発10万人集会』に17万人—この声こそ、原発ゼロの出発点
2012年 07月 20日
代々木公園を埋め尽くした原発なくせのあふれる声。
7月16日に開かれた『さよなら原発10万人集会』(主催者・首都圏反原発連合)には、今年最高気温を記録する酷暑の中で、全国から17万人が結集しました。
野田首相は、財界、原発利益共同体のいいなりに大飯原発を再稼働させ、他の原発も再稼働させようとしていますが、国民はこれを許さない断固とした決意がこの日示されました。
「怒」、「NO NUKES」、「さよなら原発」などのプラカード、「子どもを放射能から守ろう」の横断幕…。世代を超えた参加者。初めて集会に参加した大勢の人。渋谷のパレードに飛び入り参加した上原の若い親子は、「テレビで見て、まだ間に合うかな」と駆けつけたそうです。
呼びかけ人の一人、経済評論家の内橋克人さんは「勇気ある『さよなら原発』の声が、ゆがんだ社会をただす最も大きな、確かな力」と訴えました。
今こそ、民意を無視し、子ども、国民の命より財界、原発利益共同体のもうけを優先させる「ゆがんだ政治を変え、原発ゼロを」の声を広げに広げましょう。


▲サッカー場での第一ステージの模様(2枚とも)
どこまで、国民を欺くのか
福島第一原発事故の国会事故調査委員会は、事故原因を「人為的事故」としました。
政府も東京電力も、津波による被害が想定されていたにもかかわらず対策を取らなかったためです。しかも、事故原因も、東京電力が「津波」を原因としているのに対して、地震による破損の可能性も認定しました。
まさに、安全神話を振りまき、国民の命より「儲け」を優先させてきた結果、数十兆円もの被害をもたらし、故郷を奪ったのです。
10万人集会当日、名古屋で、その前日には仙台で、将来のエネルギー政策=原発のあり方を決めるための公聴会が開かれ、電力会社の社員が原発の必要性を訴えたそうです。
「盗人猛々しい」との言葉があります。国民の痛みや声に背を向け続ける電力会社、その言いなりに新たな安全神話を振りまき、再稼働を進める政府を、国民の声で包囲しましょう。たたかいはこれからです。